第二十八回特別インタビュー 大森南朋(俳優)×門脇麦(俳優)×赤堀雅秋(作家・演出家・俳優)

年明け早々、東京では珍しい勢いで雪が降り、街を白く覆った翌日。都内某所の撮影スタジオで、赤堀雅秋が自身でプロデュースする新作公演『ケダモノ』の、宣伝用ビジュアル撮影が行われた。このプロデュース企画は俳優・大森南朋&田中哲司という、盟友二人と赤堀の飲み屋話が発端で、今回が三度目となる。
自分たちが納得のいく、心から面白いと思える芝居をつくり、遠くのまだ見ぬ観客に届けて演劇の“面倒くさい”魅力を知らしめたい。そんな赤堀の想いに応えて集う顔ぶれから、初参加の門脇麦と友人代表・大森南朋を選抜。まだタイトルだけで誕生未満の作品を巡り、妄想たくまし過ぎるトークをお願いした。

タイトル『ケダモノ』に込められた衝動

――2022年が始まってちょうど一週間。赤堀雅秋さんの書下ろしに、大森南朋さんと田中哲司さんら“同志”が集い・つくる舞台『ケダモノ』がいよいよ始動しました。とはいえ作品内容はまだ赤堀さんの頭の中だけで、大森さんと門脇さんはタイトルを知るのみだとか。

大森 はい、赤堀君との芝居づくりはこれで三度目ですが、この(取材を受ける時点で何もない)パターンに楽しみしか感じません。門脇さん、初めまして。“麦ちゃん”と呼んでいいですか?

門脇 もちろんです。

赤堀 良い名前だよねえ、本名?

門脇 はい、両親に感謝です(笑)。「南朋」さんも本名ですか?

大森 はい。小学生の頃なんかクラス替えのたびに、先生から「なんて読むんだ大森?」と訊かれるくらい、誰も読めなかったです(笑)。

――作品の名前=タイトルについては赤堀さんに伺わなければ、です。どんな想いを込められたのですか?

赤堀 まだ取っ散らかった言葉でしか言えないけれど……ここ数年、特に感染症禍になってからは様々なことが鬱積する、息苦しい状況が続く世の中ですよね。作家としてものをつくる時は、世の中の“気分”を感じ取り、感化されながらどう作品にしていくか考えるようにしているんですが、結果、自分が抱えているものを言葉にすると「全部ぶち壊してやる!」ということなんですよ、キレた小学生みたいだけれど(笑)。

――赤堀さんに類似した憤りを抱える人は、きっと少なくないと思います。

赤堀 去年、KERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)さんと対談する機会があり、「最近若い劇団を観ている?」みたいに話になって。観てはいないけれど、そこから自分たちの昔の話になったんです。僕は今もあまり変わらないけれどもっとアホだったし、KERAさんも無茶苦茶やっていた時期がある。例えばマスクが常態化している客席に向かって、「そんなもんしてんじゃねーよ!」と煽ったり、ライブで客席にダイブするとか、「そういうバカをやる若い集団が出てきたら、演劇ももっと面白くなるのに」という話になったんですよね。

大森 なるほど。

赤堀 ろくでなしが集まって芝居だの音楽だのやってるのに、偉い人の言うことや都合に従ってるだけじゃ何にもならない。「世の中の大半が流れていく状況に抗う、自分の衝動に正直に従って何かすればいいのに」みたいな無責任なことを、その時は喋ったんですが、じゃあ自分はどうなのか、と。岡本太郎が「芸術は爆発だ!」と口に出す以前のように、「んんんんんんッ!」と内側に渦巻くものがあって、それをぶつけて既存のつまらないことをみんな壊してやりたくなったんです。
 普段は『世界』や『白昼夢』など、どうとでも取れる中庸な言葉をタイトルには選ぶんだけど、今回は敢えて強い言葉=『ケダモノ』をタイトルにし、自分自身に宣戦布告した感覚はありますね。内容にどう関わってくるかは全くわからないし、意外にめっちゃウェルメイドで泣ける話になるかも知れないけど(笑)。

門脇 そうなったら、逆に面白そうですけれど(笑)。

大森 同感。

赤堀 20~30代は近視眼的に人間や世の中の事象を捉えて描くことに終始していたけれど、40歳過ぎてからは「もっと俯瞰で人間を描きたい」と思うようになっていて。そんな、自分なりの変遷の中で今は、「人間の営みはもっと原始的であるべきではないか」とか「地球規模で考えたら人間もただの動物」とか、そういう視点が作劇する時の自分に欲しくなった。『ケダモノ』というタイトルは、そんな煮詰まった自分の想いと衝動の現れですね。たくさん喋った割に、結局具体的な話は一つもできていないんだけど(苦笑)。

50歳になるタイミングで生まれた衝動

――作・演出家の所信表明を聞いて、お二人はいかがですか?

大森 僕と赤堀君は同い年で、僕の、2月の誕生日が来たら二人とも50歳になる。

門脇 そうなんですね!

大森 そういう、年齢的なことも今の赤堀君の話した想いや感覚に繋がってない? ほら、どこに行っても怒られなくなるとかあるじゃないですか。

赤堀 (お酒を)飲んでいて、怒られることはままあるけど。

大森 (笑)それはお互いにね、あまり過ぎると心配ですし。

赤堀 確かに年頃な感じはあるんですよ。仕事もいろんなところでやらせてもらい、ある程度のことはできるという自負もある。でも、そんな思いの中でも50歳になるというのは確かに大きいかな。簡単に失敗はしないし、「こういうことをしておけば面白いでしょ」みたいなことも見えている。それでも敢えて大失敗してみんなに笑われるような挑戦をしたい、特に今回は。

大森 なるほど。

赤堀 ここ(大森、田中らとの創作の場)は、そういう場所だと思っているんですよ、勝手に。まぁ、こんな職業で失敗したら次はないですけどね。

大森 そんなこと言われたら下向いちゃうけど(笑)。

門脇 (笑)そうです、年齢に関係ありません。

――やはり赤堀さんにとって、ここは頼もしい仲間のいるご自身の「ホーム」なんですね。大森さんは、赤堀さんとの創作を始めた時から回を重ねられると思っていたんですか?

大森 「続けたい」という話はしていましたが、それも一本目次第(2016年の『同じ夢』)かなと、最初は。でもこうして続いていること、赤堀君や哲司さんに加え、素敵な俳優さんたちが毎回集まってくれるこの場には、良い時間が流れているんだと思います。タイヘンなこともいろいろありますけど(赤堀笑)。僕も哲司さんも勝手なことを言いっ放しで、それを作品にする赤堀君が一番大変。大丈夫かな、折角参加してくれた麦ちゃんの前でこんな話ばっかりで。

赤堀作品は辺境の小国? 意外にPOP⁉

――門脇さんの出演が決まった時、オジサマ方は色めき立ったんですか?

赤堀 もちろん! 麦ちゃんとはいつかご一緒したいと思いながら、出演された映像や舞台など観ていたから。良かったんですか? こんな何もない状況で参加を決めて。

門脇 お声がけいただいて嬉しかったです。赤堀さんとも南朋さんとも初めてご一緒させていただきますし、これまで参加させていただいた作品含めいろいろな演劇をやっている方がいらっしゃいますが、私にとっては「このあたりの演劇は経験がない」という、初めての国を訪ねている感覚で、楽しいです、本当に。

赤堀 辺境だよね、ウチは(笑)。舞台は結構いろいろやっているんだよね。つかこうへいの『ストリッパー物語』(2013年)とか観たし、KERAさんともやってるよね?

門脇 はい、KERA・MAPで『グッドバイ』(2015年)を。NODA・MAPで『贋作 桜の森の満開の下』(2018年)もやらせていただきました。あと熊林弘高さん演出で『狂人なおもて往生をとぐ』(2015年)と、野田秀樹さんの『パンドラの鐘』(2021年)の二作もやらせていただきました。

赤堀 なんだ、アメリカ的大国や由緒正しいヨーロッパ系とか、いろんな演劇の経験積んでいるじゃない、麦ちゃん。

門脇 ミュージカルも何作かはやらせていただきました。

赤堀 俺たちより演劇の経験値高いんじゃない?

大森 うん、今回は麦ちゃんについて行きます!(笑)。

門脇 でも逆に、リアルな会話の現代劇を舞台では演じたことがないんです。

赤堀 それは意識的に、映像とは違う舞台ならではの作品をセレクトしているから?

門脇 いえ、「リアルな現代劇をやろう」と声をかけて下さる方がいなかっただけです。

赤堀 そうかぁ……野田さんの作品で、自分が何をすればいいかわからないけどな、俺は。野田さんのことは、もちろん尊敬してますが。

――門脇さんが出演された演劇作品をいくつか並べただけでも、演劇に多様な表現や形式があるとわかります。

門脇 その中でも赤堀さんの作品は、私にとってすごくディープな印象があって。

大森 そうかな、めっちゃポップだよね、俺たち。

赤堀 うん、ポップだと思ってやってきた。

門脇 本当ですか? 一切そんな印象ありませんでした。それを「ポップ」と言い切ったお二人の凄味こそ、私にとってはディープです。ポップの定義が違うんですね、きっと(笑)。

大森 そうそう、野田さんやKERAさんの作品には、こことは違う怖さがあるだろうし。

門脇 確かに。赤堀さんたちの国に折角招いていただいたので、自分なりのポップを探そうと思います。

大森 僕たちからすれば、麦ちゃんのほうが演劇に限らずディープ感を出していると思うけどな。

門脇 確かに出がちかもしれません、ディープ感(笑)。

大森 だからこそ、このカンパニーにお誘いしたんですけど。

――ディープが呼び合った、と。

赤堀 いや、世の中的に言ったらウチはそんなにディープじゃないですよ!

門脇 私にとっては「未知のジャンル」という意味での「ディープ」です(笑)。

初参加なのに介抱担当に?

――このユニットは、出演者の顔ぶれが毎回楽しみです。

赤堀 「初めまして」でも回を重ねてご一緒した方でも、作品ごとに、観る人に新鮮に感じてもらえる既視感の少ないキャスティングは心掛けているんです。今回は麦ちゃんはじめ、良い意味で幅広い個性、世代の俳優さんに集まってもらえた面白い座組なのでは、という自負はあります。

――キャスティングが、執筆する戯曲の内容、紡ぐドラマに影響するのですか?

赤堀 もちろんです。今日は宣伝ビジュアル撮影なので、スタジオでの皆さんの様子もお一人ずつ覗かせていただいていて、(戯曲に)直結はしないまでも、登場人物や設定のイメージなど湧くところはありますよね。南朋さんも麦ちゃんも「面白い顔してるなぁ」と思いつつ眺めていました。

――いわゆる“あて書き”とは違うのですか?

赤堀 自分の中での勝手な“あて書き”、でしょうか。麦ちゃんの今までの仕事を見ていて「これならできるだろう」というような役や設定を書くのではなく、「門脇麦」という人の深淵からまだ見たことのないものを引っ張り出して表出したら、今まで見たことのない「門脇麦」になるんじゃないかとか、勝手に妄想するんです。それは何回も一緒にやってる南朋さんにもあって、「見たことのないところがまだまだある、無限にある」と思って今回も書いてますから。
 さっきの撮影風景だって、面白かったもの。ちょっと中腰になって、前方の遠くのほうを見ている顔なんか気持ち悪くてさ。

大森 それ悪口じゃない(笑)。

赤堀 (赤堀、門脇爆笑)いや、良い意味で。身を低くして草むらから覗き、獲物の女を狙っている、みたいなストーリーが見えたもの(全員笑)。そういう人間の気持ち悪さは、今回大切な要素になると思うんですよ。

――赤堀さんが俳優に求めるものが垣間見えた気がします。逆に、大森さんは赤堀さんに求めているものがあるのでしょうか。

大森 ……いやぁ、台本を早く上げてくれることくらいかなぁ(赤堀苦笑)。ま、それは置いといて、同い年で俳優をやっている上、劇作・演出家として幅広い仕事をしている赤堀君に以前から興味があったんです。ようやくご一緒できてからも、いろんな所でいろんな創作をしていますし、その都度拝見しては「今回、こういう角度で挑戦したのか……」などと感じ入ったりもしますし、観客目線で見ても赤堀君の存在は頼もしくもあり、羨ましくもある。で、こうして数年に一回一緒に芝居をつくり、いろんな想いを抱えながら酒を飲む……ってことです(全員笑)。

――門脇さんは『ケダモノ』で赤堀さんと初手合わせの上、共演も果たされます。期待していることはありますか?

門脇 状況が落ち着いていたら、赤堀さんや大森さん、座組の皆さんと一緒にお酒を飲みに行きたいです(笑)。どうなっていくか、まだ全くわかりませんけれど。

赤堀 麦ちゃん、お酒飲めるんだ?

門脇 はい、そして飲んでも一切変わりません。

赤堀 じゃあ、おっさんたちが乱れて行く様を見てクスクス笑っている、と。

門脇 いえいえ、ちゃんとタクシーにお乗せして見送ります(赤堀、大森爆笑)。

赤堀 じゃあ介抱はお任せします(笑)。

演劇は面倒くさいからこそ魅力的

――門脇さん、今回のメンバーで共演したことがある方はいらっしゃいますか?

門脇 田中哲司さんと、映画で一回だけご一緒しています。

赤堀 でも映画と演劇では全く違うものね、過ごす時間が。演劇はうんざりするほど一緒にいて、そこを通り過ぎた時に感じるところがあったりなかったりするんだけど(笑)。

大森 そこは、感じるところがあってほしい!(笑)。

赤堀 だって稽古や本番はまだしも、普段だったらそこに飲みの時間まであって、旅公演も含めると2、3か月一緒なんてこともある。(遠くを見つめながら)そうやって、嫌われていくんですよ(全員笑)。でも、そういう飲み場での“どうでもいい時間”まで含めて演劇というか。グダグダで、面倒くさくて、でもなんだかいとしいような、そういうことが大事じゃないかと思うわけです。なんでも合理的なのが良いと言うけれど、人と人とがつき合うなんて面倒くさいに決まっている。それこそが、本来あるべき姿でしょう。加えて、そうやってつくった作品を観たお客様が、酒場であーでもないこーでもないと答えの出ない話をしてくれたら、それこそが演劇的な健全さだと思う。

門脇 今の、赤堀さんのお話を聞いていて、自分の求めていたことがわかった気がしました。演劇では、ミュージカルや海外の演出家の方ともお仕事させていただきましたが、さっぱりしたカンパニーがこれまでは多かったんです。でも、赤堀さんたちの創作に加わったら、関わる皆さんと非常に近しい距離で関係をつくり、作品に臨めるのではないかと思えて。そんな濃密な関係性の中での創作が、今の私の求めていることで、だから今回ご縁が結べたのではないでしょうか。私も30歳目前なので、煮詰まるくらいの濃さを今回経験させていただけたらと思っています。

大森 (赤堀に)ありがたい言葉をいただきました。

赤堀 イイ心意気ですよ。そういう麦ちゃんだからこそ、自分も嫌われることを恐れず精一杯で今回も書き、つくらないとね。

赤堀がツアー公演にこだわる「理由」

――『ケダモノ』は東京、札幌、大阪の三都市を回ります。

赤堀 ツアーは各地で新しい観客に出会えることと、土地土地の美味しいものがやはり嬉しいよね。麦ちゃん、食べ物は何が好き?

門脇 生ハム、しめ鯖、生肉・生魚全般です。「ナマ」で食べられるものはみんな好きです。

大森 うちの母と同じです……。

門脇 本当ですか!?

大森 麦ちゃん肉食かぁ。

門脇 美味しい魚が食べたくて釣りに行くくらいなので。「スーパーでは買えない絶品の、〇〇湾のアジを釣って食べる」というのが、私の釣りの理由です。お陰で健康的な食生活になりました(笑)。

赤堀 札幌公演なら美味しい海鮮も肉も野菜も全てそろうね。

門脇 はい、2週間くらい公演していたいです(笑)。

赤堀 ツアー公演について、ちょっと真面目な話をしてもいいかな。いろんなプロデュース公演がある中で、自分自身が作・演出でプロデュースまで担うとなった時、「他の公演と差別化したい」という想いがあって。演出家として、俳優として外部の作品などで国内各地を旅すると、作品の元々のサイズに関係なく千、2千席の大ホールで上演せざるを得なくなったりするでしょう? その状況、作品のコアなところが大空間に無理やり置き替えられ、伝わっているのかわからなくて歯がゆいし、自分が観客をだまし討ちにしているような気すらしてくるんです。
そんな歯がゆさが蓄積し続けていたけれど、自分たちでプロデュースするなら採算だけでなく、作品の客席への伝え方にもこだわれる。さっき麦ちゃんと話したように演劇には本当にいろいろな形のものがあって、そのことを若い人に知ってもらい、自分好みの演劇を見つけて欲しい。「近くで見る大森南朋、門脇麦、スゲエな!」みたいな、魅力も驚きもちゃんと届けられる作品をつくりたいんです。今回は東京以外2か所だけだけれど、各地の心ある劇場さんとの連携を増やして、ちゃんと体温のある公演にしたい。そのほうが、やっているこっちも面白いはずだし。

大森 行きたい土地はいくらでもありますし。金沢とかいいですね。

赤堀 美味しいもの・美味しい酒のある土地しか想定してないでしょ!(笑)。まぁ、金沢行きたいけど。

門脇 四国も良いですよね?

大森 沖縄も行きたい!

赤堀 九州も各県を代表する劇場やホールがあるよね。南朋さんの候補地は、どうも食と観光の気配が濃いけど(笑)、二人が出してくれた地域をみんな回って、ゆくゆくは海外にも行けるような企画、作品もつくっていくつもりなので協力お願いします!

■プロフィール

大森南朋(おおもり・なお)
1972年2月19日生まれ 東京都出身
1996年のCM出演をきっかけに本格的に役者としての活動を開始。01年に「殺し屋1」で映画初主演を務め、以降はテレビドラマ、映画、舞台、CMに多数出演。07年、NHKの土曜ドラマ「ハゲタカ」で主演の鷲津政彦を演じ、放送文化基金賞など各賞を受賞。作品は国際的にも評価を集めた。映画版「ハゲタカ」では第33回日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞。17年には映画「アウトサイダー」でハリウッド映画デビューを果たし、NETFLIXで全世界向けに配信。近年の主な出演作に、【舞台】「神の子」(19)、「市ヶ尾の坂」(18)、「不道徳教室」(13)、【映画】「そして、バトンは渡された」(21)、「初恋」(20)、「この道」(主演・19)、「鈴木家の嘘」(18)、「アウトレイジ 最終章」「ビジランテ」(主演・17) 、【ドラマ】連続テレビ小説「ちむどんどん」(22・NHK)、「私の家政婦ナギサさん」(20・TBS)、「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」(主演・19・EX)、「居酒屋ふじ」(主演・17・TX)、「コウノドリ1・2」(15/17・TBS)など。

門脇 麦(かどわき・むぎ)
1992年8月10日生まれ 東京都出身
2011年の女優デビュー以来、2015年に『愛の渦』などで第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞など確かな演技力を武器に、映画やドラマ、舞台で幅広く活躍。2018年には第42回エランドール賞新人賞や2019年に『止められるか、俺たちを』で第61回ブルーリボン賞主演女優賞を獲得するなど、さらなる飛躍を遂げる。
【舞台】「ねじまき鳥クロニカル」(20)、「贋作 桜の森の満開の下」(18)、「わたしは真悟」(16)、「グッドバイ」(15)、「ストリッパー物語」(13)、【映画】「浅草キッド」(21・Netflix)、「あのこは貴族」(21)、「チワワちゃん」(19)、「さよならくちびる」(19)、「止められるか、俺たちを」(18)、「二重生活」(16)、「愛の渦」(14)、【ドラマ】「ミステリと言う勿れ」(22・CX)、「うきわ -友達以上、不倫未満-」(21・TX)、「麒麟がくる」(20-21・NHK)、「トドメの接吻」(18・NTV)、連続テレビ小説「まれ」(15・NHK)など。

赤堀雅秋(あかほり・まさあき)
1971年8月3日生まれ 千葉県出身
劇作家、脚本家、演出家、俳優。1996年SHAMPOO HAT(現THE SHAMPOO HAT)を旗揚げ。作・演出・俳優の三役を担う。人間の機微を丁寧に紡ぎ、市井の人々を描くその独特な世界観は赤堀ワールドと称され、多くの支持を集めている。第57回岸田國士戯曲賞を「一丁目ぞめき」(上演台本)にて受賞。初監督作品「その夜の侍」(12年)では同年の新藤兼人賞金賞、ヨコハマ映画祭・森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞。モントリオール世界映画祭(ファースト・フィルム・ワールドコンペティション部門)、ロンドン映画祭(ファースト・フィーチャー・コンペティション部門)、台北金馬奨映画祭などに正式出品され、各方面で話題になり、16年監督第2作目「葛城事件」では主演の三浦友和を数々の映画賞へと導いた。近年の主な作品に、【舞台】「イモンドの勝負」(21/出演)「白昼夢」(20/作・演出・出演)、「神の子」「美しく青く」「女殺油地獄」(19/作・演出・出演)、「流山ブルーバード」「鳥の名前」「世界」(17/作・演出・出演)、【映画】「彼女がその名を知らない鳥たち」(17/出演)、【ドラマ】「60-誤認対策室-」(18・WOWOW/出演)、「監獄のお姫さま」(17・TBS/出演)など。

赤堀雅秋プロデュース『ケダモノ』
作/演出/出演:赤堀雅秋
出演:大森南朋 門脇麦 荒川良々 あめくみちこ 清水優 新井郁 田中哲司
https://www.comrade.jpn.com/kedamono/
東京公演:2022年4月21日(木)〜5月8日(日) 会場:本多劇場
お問い合わせ:contact@pragmax.co.jp

札幌公演:2022年5月14日(土)15日(日) 会場:かでるホール
お問い合わせ:チケットインフォメーション 011-622-9999(土日祝除く 10:30 – 17:00)

大阪公演:2022年5月20日(金)〜22日(日) 会場:サンケイホールブリーゼ
お問い合わせ:ブリーゼチケットセンター 06-6341-8888(11:00 – 15:00)