2000年8月某日、僕とたっちゃんは暑い日差しが降り注ぐ、真夏の東京に降り立った。
記録されたビデオを通してあらためて見てみると、応募者たちは実に様々な理由でオーディションにやってきているのだった。
「ばかのハコ船?」僕とノブが考えたタイトルを聞いて、トミオカさんは眉間に皺を寄せた。
「モッキーさんに、ラインプロデューサーの快諾いただきました!」2000年5月8日。プラネットで行われた僕たちの新作映画の第1回製作会議の席で、僕は早速トミオカさんに伝えた。
モッキーさんが僕たちの映画製作に参加してくれることになり、いよいよ本格的に動き出そうとしていたある日、脚本の直しに飽きて一服していると、携帯電話が鳴った。