少しつり上がった目が似ている。その目と目の間が、一般的な距離よりもわずかに離れているところも似ている。
この、「逆に〜してみたい」っていう、ひねくれた感じ。屈折した好奇心と言ってもいい。彼女にはそういうところがある。
「ただいまー」と妙に明るく、不快な声。どう不快かと言えば、つまり、男性にしては、奇妙にキーが高くて、それから、妙にしっかりしていて、妙に透き通っているのです。
そう。あ。そう、幽閉。 数分前(数行前)、わたくし、「幽閉」って言いました。つまり、つい先ほどの、 「もともと、ここに幽閉される前から、あまりニュースを見ないほうなので・・・」っていう部分です。
でも、そう。「どうでもいいようなこと」 そう言ってしまったら、今日、わたくしが、みなさまにお伝えしようとしていることは、全て、どうでもいいようなことなのかもしれませんけれど。